文化の違いを知る

文化の違いから問題が

外国人を雇う場合に一番問題となるのが、文化の違いからくるさまざまな問題点です。世界にはいろんな国や民族があり、それぞれの習慣や文化を持っています。この習慣や文化の違いから軋轢が発生する場合があるのです。

例えばイスラム教徒をはじめ宗教上の違いがあります。またアメリカなどでは仕事の階層が明確であり、最近日本でもアメリカ型の階層を明確にした雇用形態もでてきましたが、まだまだ違いは大きいです。

このような違いをウヤムヤニにしていざ働き始めると、こんなはずではなかったなど後々問題が発生する場合があります。雇い入れる場合にしっかりと確認することが必要です。それもできれば書面で確認することがいいでしょう。

いづれにしろ外国人を雇う場合に一番難しいのがこの文化や習慣の違いからくる問題点です。この問題点を解決するためには、できる限り相手の国の文化や習慣を理解することですね。そして理解したうえで、外国人にもその違いをしっかり認識してもらうのも大切です。

日本的経営とのギャップ

先ほどアメリカは仕事の階層が明確だとお伝えしましたが、諸外国ではむしろこの階層が明確であるほうが多いような気がします。また日本のように単純労働者がいろんな工夫をして仕事を遂行するということもあまりありません。

この辺りは“考える人”と“動く人”が分かれているわけですね。ですから単純労働者に対して日本的に“工夫をして仕事をしてくれ”などと言うと、少し疑問に思われるかもしれませんので注意をしましょう。

また社会主義国などの場合そもそもサービスの概念が極めて希薄です。彼らに対して日本的サービスを要求しても、最初はその違いがわからずとまどってしまう場合があります。この辺りはしっかりと会社の方針を話すことが必要だと思います。

その他時間の感覚も少しギャップがあるかもしれません。例えば忙しい時の休憩時間などは日本では忙しいそうだから、暗黙の了解で休憩時間を遅らしたり減らしたりする場合がありますが、外国人の場合は概して仕事と休憩はきっちりわけて考える人が多いので問題になりやすい点ですね。